徳島大学大学院社会産業理工学研究部生物資源産業学域の山田晃嗣准教授と京都大学大学院農学研究科の峯彰准教授は、糖によって制御される植物の新たな免疫機構を明らかにしました。これまでに、糖と植物の病害抵抗性が関係していることが知られていましたが、その機構は長らく不明でした。本研究では、グルコースがリン酸化されて生じるグルコース6-リン酸が、免疫応答に関与するタンパク質リン酸化酵素の活性を高めることで、植物の防御応答を強化することを見出しました。また、糖吸収により植物細胞内の糖の量は制御されており、病原菌認識時の糖吸収能の活性化レベルによって、それぞれの病原菌に適した免疫応答のアウトプットが発動するように調節されていることを明らかにしました。本新老虎机平台は2024年1月24日14時(米国東部標準時)公開の米科学誌「Science Advances」に掲載されました。
【プレスリリース】糖によって制御される新たな植物の免疫機構を発見
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